一宮の生地メーカーさんの資料室に
1800年代後半から1900年代前半のフランスの生地メーカーのサンプル帳がずらっと並んでいた。1日じゃ見切れないぐらいの量。
とてもワクワクし、その会社さんの生地をまだ見ていないのに、結構な時間そのサンプル帳を見てしまった。
本当に楽しかったですねぇ……
手の込んだ面白い生地とか、雰囲気が良い柄とか。
あと生地だけじゃなく、ブックの感じも良いんですよね。
年号とシーズンが金色で赤いロシアンハイドみたいな革に型押しされていて。
お金払うんで、二日ぐらいじっくり拝見したいですね。
もう一つの資料室にはそのメーカーさんのアーカイブが本当に部屋いっぱい保管されていた。
このメーカーさんも歴史が古いので、黄ばみに黄ばんだサンプル帳や本などがたくさんあった。
そこでまさかのG・H・Q 関係というタイトルの古そうな本を見つけた。
中を開くと、GHQ用に作った生地サンプルとその詳細などがあった。
生地はめちゃくちゃ厚手の密度がしっかりしたサージを使っていたようです。
そして最後に現在生産している、またはストックしてる生地を見させてもらいました。
全体的に贅沢な生地が多いなという印象でした。
SP140’sで目付け480g/mぐらいのウールデニムとか、SP180’sで目付け400g/mぐらいのタキシードクロスとか(この生地はマジでやばいです)、値段が高い希少素材をかなりしっかりとした目付けで企画されていて、本当に良いなと思いました。
(てかウールデニムによくSP140’sを使おうってなりましたよね。SP120’sでも全然良いぐらいなのに。さすがですw)
っていう贅沢なラインナップの中にあえて繊度の太いウールを使って、モヘアっぽい風合いに仕上げた生地もあったりして、この会社さんのテキスタイルデザインの懐の広さを感じました。
まぁやはりあれだけ参考にできる資料(最初にお話ししたフランスの生地ブックや自社のアーカイブ)があると強いですよね。ネタが尽きることは絶対にないんだろうなって感じます。
1800年代後半の生地ブックで好きなチェック柄があったので、ぜひ復刻してみたいですね……。
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