こんにちは。

ブログ復活させますw

服のケアとか重要なことはOPINIONでUPしつつ

ブログでは日々の制作過程とか

工場に行った際のこととか

ここの鰻が美味しかったとか

スレッズやインスタのストーリーズに載せることすら憚られそうな本当にささやかなこととか

書いていこうかなと思っています。

とりあえず今回は

ちょうど今考えていた

ドリズラージャケットの裾につけるアジャスターの縫い付け方に関してです。

元々はこんな感じで裾口は35巾ステッチ(以後ステッチ=ST)

アジャスター部分だけコバSTにして

アジャスタータブの前側は脇線、後ろ側はタックの中に入れ込もうと思っていました。

今回のジャケットは身幅がたっぷりあるので

裾端をアジャスターでギュッと絞り、少し丸みを出す感じを作りたくて

また少しタックを入れることで

よりそこを強調でき、もちろん体を前に動かしやすくできるかなと考え

(ゴムを入れてもできますが、ゴムだと絞りの調整ができない、絞らない状態にできない、あといずれ劣化するので、いつもトラウザーで使っているバックルを使いアジャスター仕様にしました)

この仕様にしようと……

この仕様にしようとw思っていたわけなんですが、

まずこの場合

普通だったら裾口を全て三つ巻きで縫い付け、そこに裏地も挟み込むんですが、

アジャスター部分だけコバSTにする場合はそれができず

裾口は全て どんでん始末(ググってみてください)にして、それで35mmSTとコバSTにしようかなと思ったんですが

そもそも

タック入れて、アジャスタータブをつけ、どんでん始末だと縫製が結構難しくなるな

(既製品なので、なるべく簡潔で効率の良い縫い方にするように心がけています。そうすることで縫製が綺麗に仕上がりやすく、またロスが減ります)

それと今回は

超高密で目付けがかなりあるギャバジンと10ozのデニムなので

アジャスター縫い付け箇所に生地が重なり過ぎて

綺麗に縫製ができないのでは? というかそもそも針が通らないかも

それにデニムの方はガシガシ洗うよな

となり

それなら

裾を三つ巻きではなく、別パーツで切り替えるか

ただそうなると

今回のコンセプトとシルエット的に合わないな

あとタックを入れるにしても、線が多くなってしまうよな……

1940年代アメリカのスポーツジャケットにあるような

アジャスター部分だけマチのようにしてみるか

それも今回の雰囲気には合わなそうだな

シルエットと生地の質感がより活きるようになるべく線は増やしたくない……

などなど

色々と試行錯誤した結果

裾口は全て三つ巻き20mmSTで

そのすぐ上の位置にアジャスターをつけることにしました。

35mmSTから20mmSTになったわけですが、

バランス的にそれはそれで良さそうだなと。

それと絞って少し丸みのあるシルエットを作りたいのですが、

この位置なら問題なさそうだなと。

最初のアジャスター部分の裾口だけコバSTで

縫い付け部分に3mmという間隔狭めのダブルステッチを入れる感じは

デザイン的にとても気に入っていたので、デザインストックとして残しておき

どこかで使いたいですね。

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と一旦は決まりましたが、少し時間をおいて、また見返してみて

やっぱり違うなと思ったら新しい仕様を考え

またここが変わってしまうなら全体のバランス的に

他も変える必要があるなとなり

一からやり直してみたり

そんな繰り返しで

僕はデザインしていくので、1アイテムに対して結構時間をかけます。

もちろんすんなり全てが決まる時もありますが。

逆に本当に抜け出せない時は結局作るのをやめたりしますw

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初っ端から読み手を

置いてきぼりにしてしまいそうな内容でしたが、いかがでしたでしょうかw?

つらつらと書きましたが

ジャケット全体ではなく

裾口のアジャスター縫い付け仕様だけのことだけですしね。

(本当はもっとプロセスを踏んでいますが、さすがにある程度まとめています)

大多数の人がわかりやすく、読みやすい内容というより

専門的で難しくなってしまうかもですが

僕の考えをそのまま書いた方が

うちのプロダクトを買ってくれている拘りの強い皆様には響くんじゃないか

あまり必要ないかもですが

服作りを学ぶ一助になるのではないかと考えていますw

せっかくなので

次はこのジャケットを作ろうと思い立った経緯やコンセプトを書こうかなと思います。

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